家庭訪問とオンラインカウンセリング

訪問カウンセリング

ご自宅へ出張します

子どもの問題行動に対する千葉カウンセリングルームの基本的な考え方として、カウンセラーは子どもに会わなくても問題行動の解決はできると考えています。

しかし、以下のような場合には、家庭訪問は有効だと思います。
・子どもの問題行動に対して親が頑張っているのに、改善の兆しが感じられない
子どもが何も話してくれず、何を考えているのか分からない。そのため、子どもがどういう状態か分からない。

上記のような場合は努力のポイントがズレていることが多いです。

家庭訪問をしても、子どもがカウンセラーと対話をしてくれるとは限りませんし、子ども本人に会えれば上手くいくとは言い切れません。
ですが、家庭訪問をして子どもの様子や親子のコミュニケーションを直接見れると、見立て(子どもの状態の理解)がしやすくなり、親のやるべきことが絞りやすくなります。

努力のズレに気づける可能性が高まります。

第三者が家庭に入ることで家庭の密室化を防ぐことに繋がれば、家庭内暴力の抑止効果もあります。
もちろん、子どもから困っていることが聞けて解決に進むこともあります。

家庭訪問は子どもからすると、自分のテリトリーに入ってこられて逃げ場がない危機感を抱くリスクもありますが、メリットも多いです。
子どもへの対応にいきづまった際には検討の価値があると考えます。

また家庭訪問だけでなく、学校にも訪問可能です。
学校に対して、プレッシャーだけかけられている、親の意図や子どもの大変さを分かってもらえない、と感じる方にはお薦めです。

本来、親も学校も児童相談所も警察も、目指す地点は同じ(子どもの健康と発達・成長、将来の自立)はずです。

第三者が入ることで、公共機関からの必要以上の注意・指導・警告を減らして、子どものための環境を整えることに力を注げると良いと思います。

オンライン(Zoom)カウンセリング

オンラインの方がカウンセリングを受けやすい方もいらっしゃいます

オンラインミーティングアプリ「Zoom」を利用して、ご自宅でカウンセリングを受けていただけます。

(古いと言われるかもしれませんが)千葉カウンセリングルームとしては、一番はやはり対面でのカウンセリングをお薦めしたいです。

ですが、オンラインならでのメリットもあります。
来所する費用・時間の節約だけでなく、対面よりも心理的な負担が減る方もいらっしゃいます。

「出かけて一対一で話す気にはなれないけど、ネットでなら何とか…」という方もいらっしゃいます。

オンラインカウンセリングをお勧めしたい方は、
”ひとまず親がどうするか知識・情報を得たい方”
”初回でカウンセラーの人物や力量が不明な中で1万円は払いにくい。まずはなるべく安価に経験したい”
といった方になります。

カウンセラーとしては、対面とオンラインのカウンセリングは”似て非なるもの”と考えていますが、相談内容によってはオンラインカウンセリングでも効果は期待できます。

子どものいるご家庭にとって、決して安価とはいえない値段ではありますが、
お子さんの行動に悩まれている方でしたら一度利用してみるのも良いと考えます。

複数人同席面接について

2023年4月時点で、当相談室をご利用される方々の8割は複数人で同席されています。
4人で来室される方もいらっしゃいます。
(予定を合わせて、交通費をかけて来ていただいてありがとうございます)

一人の来室に効果がないわけではありません。
(これまで一人でご利用いただいたが損をしているわけではありません)

ただ一人と複数人では、カウンセラー(鈴木)のやり方が異なります。

複数人の場合、カウンセラーはそれぞれの発言の内容も聞きますが、目の前で繰り広げられる関係性を意識します。
もう少し具体的に言ってしまうと、たとえば親子で来室した場合、
親が説明する問題行動の内容よりも、その説明を親の隣で聞いている子どもの様子を見ます。
(親の話を聞いていないわけではありません…)

子どもは親の説明を、
バツが悪そうに聞いているのか、どうでもいいという投げやりな態度なのか、親は何も分かってないという様子なのか…

そして、この相談室で繰り広げられる様子は、その家族のコミニケーションのパターンとして繰り返されていることが多いのです。

カウンセラーはこのパターンに変化をもたらすことで、家族の関係性が変わることを意図します。
その結果、問題とされる方の生活が楽になったり、家族が協働できるようになり問題が改善に向かう、ということを意図しています。

面接中に変化を促すことを意図することもありますし、面接後に変化するように次回来室までの宿題をお願いすることも多いです。
親子関係だけでなく、夫婦関係でもカウンセラーは同じことを意図しています。

このパターンを見て変化を促すということが、Zoomでは話している方以外の様子が見えにくくなり、やりにくい。
つまり、複数人同席の利点が活かしにくいのです。

また対面と比べると、カウンセラーとしても相談者側の様子と反応が伝わりづらいです。
どの内容を話している時に相談者の気分が良さそうか、どの質問に相談者の表情が曇ったのか、どの内容で相談者の目に涙が滲んできたのか、
などなどによって、何をテーマとすると良いのかをカウンセラーは考えています。
それがやりにくくなります。


オンラインカウンセリングは対面よりもカウンセラー(鈴木)がやりにくい、ということを沢山書いてしまいました。
オンラインカウンセリングが問題ではなくて、カウンセラー(鈴木)がZoomに慣れていないだけでは?
という声が聞こえてきそうです(汗)。実際にそういう面もあるでしょう。

ただカウンセラーがやりにくい、ということは、良いサービスを受けたい相談者にとってはマイナスと言えると思います。
親が苦しい環境だと、子どもも快適になりにくいのと同じ理屈です。

カウンセラー(鈴木)の泣き言を沢山載せてしまいましたが、来室とオンラインを選ぶ材料になればと思います。
(オンラインをないがしろにするのではなく、オンラインの利点を活かせるように努力を続けます)

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