カウンセリング

問題行動のカウンセリング

子どもの問題行動になぜカウンセリングルーム?

現在は子どもの問題行動についての情報も、スマートフォンで検索をすればすぐに手に入ります。(このホームページもその中の一つです…)
”不登校”と検索すれば文部科学省から教育委員会、医療機関、NPO、不登校の経験者のブログ・動画まで多彩に表示されます。
不登校の本も選ぶのが大変なほど出版されています。

子どもの問題行動について相談できる場所もたくさんあります。
学校を始めとした公共機関は無料ですし、子どもの年齢によっては医療機関も受給券で数百円ほどで医師の診察が受けられます。

千葉カウンセリングルームは臨床心理士が経営している民間の相談機関です。
面接室の利用料やカウンセラーの研修費をはじめとして、相談者の方の利用料で運営していますので料金も安くありません。

有料の当相談室を利用される方々は、
すでに情報は調べていて、相談もされたことがあり、それでも改善しなかったり、何か事情があったりする方が多いです。
(もちろん初めての相談にも当相談室をご利用いただけます)

前置きが長くなりましたが千葉カウンセリングルームでは、
子どもの問題行動にカウンセリングが有効なのは、
調べれば載っている情報・知識や、相談機関で助言される一般論で効果がみられない時
だと考えています。

千葉カウンセリングルームで具体的に一番力を入れていることは、”子どもの状態にあわせた親の対応を、親自身が見出していくこと”です。

親自身が子どもの状態を理解して、子どもに合わせて見出した対応で、その対応が親の腑に落ちた内容だからこそ、他者から言われた一般論や子育ての書籍よりも効果があります。

言われてみれば当たり前のようですが、子どもが逸脱している最中ですと親も余裕がなくなりますので、親が一人で取り組むことは難しいのです。


その他、有効であれば情報・知識もお伝えしますし、関係機関連携だったり、心理療法による過去の葛藤の解決だったり、親子の同席面接など、
子どもと家族の状況にあわせて、なるべく親と子どもの負担が少なくなるように、柔軟に対応したいと考えています。

「これまで色々と調べたり、相談して助言を受けたけど、うちの子には当てはまらなかった…」という方はカウンセリングを検討されても良いと思います。

問題行動をどのように解釈しますか

千葉カウンセリングルームでは、
子どもの問題行動は大人に対する「ぼくは(わたしは)は何に困っているのでしょうか?」という質問だと考えています。

子どもはこの質問を言葉でそのまま表現せずに、行動で表現することがあります。中学生までは不安や恐れがイライラといった形になることも多いです。

その行動を大人は「問題行動」として認識します。そのため、問題行動に罰を与えても子どもは余計に困ってしまいますし、別の問題行動に表現を変えることもあります。
冗談のようですが、問題行動のもぐら叩きのようになることも実際にはあります。

また子どもは大抵の場合は、周囲から認められ肯定的に評価されたいと思っている、と千葉カウンセリングルームは考えています。

社会で良いとされる方法で評価されないために、大人から見て問題とされる方法で周囲の注目を引いたり、何らかの役割・立場を得ようとしている場合もあります。

相談・カウンセリングの基本方針

①親とともに、子どもが問題行動をしなければならなくなった要因を考えます。

たとえば、子どもが万引きをしたら、警察や店長さんに説教してもらうのではなく、子どもが万引きをしなければならなくなった理由を考えます。

②その行動の要因をどのように解消できるかを、親とともに考えます。

たとえば万引きが、親に対する反抗や自暴自棄の表現かもしれない場合には、何に反抗しているか、なぜ自暴自棄になっているか、を親とともに考えます。そしてその解消方法を考えます。

※ただし、パニック発作や強迫行為、摂食障害、発達障害などを要因とする衝動的な行動、トラウマに起因する乖離症状などの子ども自身が意図的にコントロールすることが難しい行為は、異なったアプローチを検討します。

親を理解しようと精一杯努力します

このホームページを見ていると、親だけが頑張らなければならないのか、まるで親が問題と言われているようだ…
と心配になるかもしれません。 

ですがカウンセラーとしては誰かを責めたり、犯人捜しをする意図はありません。
むしろ千葉カウンセリングルームでは、犯人捜しよりも親のこれまでの頑張りと苦労、親の事情(健康面や周囲の援助など)をできるだけ理解するように努めます。

これまで親が子どもの問題行動に対して、
いかに努力をしてきたか、そして子どもの反応に(言葉は悪いですが)喜び嘆き挫折し疲弊してきたか、その中でも比較的うまくいったことは何か、
をカウンセラーが理解するように努めています。

なぜなら、まずカウンセラーが親のこれまでの努力と奏功した内容、そして疲弊度合を理解しないことには親と協働することはできない(=効果的な相談が始まらない)からです。

親を理解することに力を注ぐので、そこに親を責める余地はありません。

カウンセラーが子どもの問題行動を解決するために親の行動を求める理由は、
親は子どもよりも自分でコントロールできることが多く、効果的な行動を起こせる存在だからです。


そして子ども(相談者にとっての他者)の行動を変えるよりも、まずは自分(相談者自身)の行動を変える方が容易であるはずです。

また相談に来られる方≒何とかしたいと思っている(困っている)≒行動に繋がりやすい方、と言える場合も多いです。

まずは意欲がある方が少しでも変化を起こすことで、家族(親子)関係が変わり、家族(子ども)が変わり、そして家庭外の行動にも良い影響が及ぶ(家族療法の円環的因果律の考え方)、といったことを千葉カウンセリングルームは意図しています。

実際のカウンセリングではお母さん・お父さんに「もう十分頑張られているので、少し休みましょう」とお伝えすることも多いです。
まずは親のエネルギーを回復することも重要です。
親の肩の力が抜けることで上手くいくこともあります。

男性(お父さん)もお気軽にお越しください

千葉カウンセリングルーム

※よろしければ夫婦関係・夫婦カウンセリングのページもご覧ください。

元号は令和になり、「イクメン」という言葉も一般的になったと思います。
家族のことを思って仕事を頑張るだけでは、「足りないぞ!」と言わんばかりの社会の雰囲気です。

 前振りとは矛盾しますが、ハードルが高くなるばかりの社会の期待は一旦横に置いて、焦点を当てるべきは、自分の家族の幸せ、なのだと思います。

もし、ご家庭でお母さんが疲れ果てていたり、お子さんに対してイライラして厳しくなっていたり、お子さんが問題行動を起こしていたら…
お母さんもお子さんも既にいっぱいいっぱいであれば、母・子以外のまだ余力のある人が動き出した方が(当たり前ですが)効果的です

しかし、お父さんはお母さん以上に子どもとの接し方に迷いを抱きがちです。
お父さんが、子どもの逸脱をお母さんの責任にして、更にお母さんが悩み苦しむことも良くあります。

 また、お父さんはお母さんを責めないが、お父さんが子どもとの関わり方を調べてお母さんに「〇〇すればいいんだよ」と伝えるご家庭もあります。
お父さんは正しいことを言っているのですが、疲弊したお母さんはその正しいことができずに自らを責め、正しいことを言うだけ(と、お母さんは思いがちです)のお父さんに更にイライラが募ることもあります。

千葉カウンセリングルームでは、お子さんが問題行動を起こした場合は、
まずはお父さんがお母さんを労い(労おうとする、労う気持ちを持つ)、お母さんのつらさを理解する(理解しようとする)ことからスタートできると、解決に向けてスムーズに進みやすい
と考えています。

基本的に、お父さんがお母さんを責めると、疲弊したお母さんは子どもにイライラして責めやすくなり、子どもは問題行動を更に起こして、更にお父さんはお母さんを責め…
となりやすく、この悪循環は避けたいです。

その後も、夫婦の方針をどのように一致させるか等の課題があると思いますが、男性は女性以上に子育てや夫婦関係について、自分に適した情報を得る機会が少ないでしょう。

お父さんお一人でも、お気軽にお越しください。

訪問カウンセリング

ご自宅や学校へ出張します

子どもの問題行動に対する千葉カウンセリングルームの基本的な考え方として、カウンセラーは子どもに会わなくても問題行動の解決はできると考えています。

しかし、以下のような場合には、家庭訪問は有効だと思います。
・子どもの問題行動に対して親が頑張っているのに、改善の兆しが感じられない
子どもが何も話してくれず、何を考えているのか分からない。そのため、子どもがどういう状態か分からない。

上記のような場合は努力のポイントがズレていることが多いです。

家庭訪問をしても、子どもがカウンセラーと対話をしてくれるとは限りませんし、子ども本人に会えれば上手くいくとは言い切れません。
ですが、家庭訪問をして子どもの様子や親子のコミュニケーションを直接見れると、見立て(子どもの状態の理解)がしやすくなり、親のやるべきことが絞りやすくなります。
努力のズレに気づける可能性が高まります。

第三者が家庭に入ることで家庭の密室化を防ぐことに繋がれば、家庭内暴力の抑止効果もあります。
もちろん、子どもから困っていることが聞けて解決に進むこともあります。

家庭訪問は子どもからすると、自分のテリトリーに入ってこられて逃げ場がない危機感を抱くリスクもありますが、メリットも多いです。
子どもへの対応にいきづまった際には検討の価値があると考えます。

また家庭訪問だけでなく、学校にも訪問可能です。

学校に対して、プレッシャーだけかけられている、親の意図や子どもの大変さを分かってもらえない、と感じる方にはお薦めです。

本来、親も学校も児童相談所も警察も、目指す地点は同じ(子どもの健康と発達・成長、将来の自立)はずです。
第三者が入ることで、公共機関からの必要以上の注意・指導・警告を減らして、子どものための環境を整えることに力を注げると良いと思います。

オンライン(Zoom)カウンセリング

オンラインの方がカウンセリングを受けやすい方もいらっしゃいます

オンラインミーティングアプリ「Zoom」を利用して、ご自宅でカウンセリングを受けていただけます。


(古いと言われるかもしれませんが)千葉カウンセリングルームとしては、一番はやはり対面でのカウンセリングをお薦めしたいです。
理由は、期待できる効果が高いためです。

Zoomではお互いの表情は画面越しに見れますが、対面のカウンセリングと比べると相談者側の
”しっかり話を聞いてもらった感覚”はどうしても減ります。
またカウンセラー側としても相談者側の状態が分かりづらく、その時々の適切な声かけが難しくなります。

TFT(思考場療法)、ボディコネクトセラピー、ゲシュタルト療法も正直なところオンラインは対面よりもやりくいです。

しかし、オンラインならでのメリットがあるのも事実です。
来所する費用・時間の節約だけでなく、対面よりも心理的な負担が減る方もいらっしゃいます。
「出かけて一対一で話す気にはなれないけど、ネットでなら何とか…」という方もいらっしゃいます。


千葉カウンセリングルームでオンラインカウンセリングをお勧めしたい方は、
親(保護者)の”ひとまず親(保護者)がどうするか知識・情報を得たい方”
”初回でカウンセラーの人物や力量が不明な中で1万円は払いにくい。まずはなるべく安価に経験したい”
といった方になります。

カウンセラーとしては、対面とオンラインのカウンセリングは”似て非なるもの”と考えていますが、相談内容によってはオンラインカウンセリングでも効果は期待できます。

子どものいるご家庭にとって、決して安価とはいえない値段ではありますが、
お子さんの行動に悩まれている方でしたら一度利用してみるのも良いと考えます。

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